うるしの木は元気、ただし生育状況の悪かった小さな個体は枯れつつある。それを横目に、いかんせん日々を流して過ごしがちです。
先日、中くらいの木に芋虫が一匹だけ付いていましたが、気付けばいなくなっていたので鳥に食べられてしまったのかもしれない。
やたらと動きがぎこちない個体で、うるしの葉を食べると虫の健康にも悪いのではと思ったものの、移してやれる青葉もないので、やむなし。
芋虫のほかには、新芽にアリがたかっている。アリたちはとても元気。うるしの何かしらの成分を元気に摂取しているけれども、本当に元気なんだろうか。虫ごとながら心配している。
1、2ヶ月に一度肥料をやって落ち葉を捨て、枯れてしまった細い枝をときどき払いながら気付けば7月を迎えた。
肥料には、ダイソーで買ってきた鶏糞をスプーン一杯ほど与えている。正しい施肥ができているかどうかは知らない。葉っぱは元気なままなので、きっと大丈夫なのだと思う。
肥料を土の上にそのまま置くとコバエと小さなアリと白カビが発生することが分かったので、少しだけ土を掘った穴に肥料を埋めている。スコップ代わりに、試し塗りで作った漆塗りのスプーンを使っている。謎に単価の高い土仕事ツールである。
作業をしながら「ギリシア人の物語」を読んだり聞いたりし、作者のギリシア男性評にとても血の通った人間を感じた。さまざまな時代に、さまざまな常識やそれに沿った暮らしがある。さらに人間関係があり、政治があり、社会だなあと思う。
古代ギリシアの子供らは、教科書にホメロスを読んでおり裸体で健やかに運動していたのだ、というくだりがとても好きだった。なんたる文化度。
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