週末昼寝とよく分からない夢

何もかも投げ出して昼寝をした。昼の14時から、6時間ぶっ続けに寝た。

クーラーのかかっていない部屋で、怖い夢ばかり見た。目覚めたら気分が幾分かすっきりしており、そうだ、投げ出したくなるほど、何もかもが嫌だったのだと思う。

何の疲れか、目がショボショボしている。使っていたコップが見当たらなかったので、どんぶりで水を飲んだ。もうひと眠りしたら、明日は何も投げ出さずに過ごせるかもしれない。

夢のなかで、真っ青な夏の空を飛んでいく巨大なジャンボジェットと、AIBOみたいな形をした次世代旅客機(ホスピタリティの高さで、旅行客に大人気)を見た。着陸する姿は麒麟かユニコーンのようで、大変エレガントだった。夏の風景は、iPhoneでバキバキに加工したようなハイコントラストだ。

飛行場を横目に、自動運転の車に乗った私は、助手席の人と英語で喋っていた。相手はずっと迷惑そうな顔をしており、そんなに邪険に扱わないでくれよと思う。それから他人のおうちの貰い子になり、優しく温かい布団で寝た。夢のなかでも眠っていた。

布団も他人の家族も優しかったが、居心地はすこぶる悪かった。なんで悪かったんだろう。貰われてきたばかりなのに、早く家を出なくてはと、ずっと思っていた。

脳みその描いた、たぶん何の暗示でもない夢。細切れの場面を点々としながら、全体的にずっと追い立てられる焦燥感と、ヒリヒリするくらいの居心地の悪さがあった。

しかし寝起きはなんだか良い。よく分からないがすっきりした。現実にも焦りや居心地の悪さはあるが、これは一つ一つ解決していく問題だ。

飲みこんだ水が、ボヤッと目覚めた身体に溜まり、胃袋で鳴っている。相変わらず目がショボショボする。クーラーをつけて、もうひと眠りしようと思う。